実験、それは男のロマン
このページに欠けているもの、それはリアリティだ。
いろいろ書いてあってもそれは所詮机上の空論。
ならば、リアルを追求するまで。
科学がリアルを追求する方法、それは実験。
そこで記念すべき第一回は次のテーマを選んでみた。
人は液体だけで生きていけるか？
１．目的：
液体のみで○日間生活し、人体への影響を調査。
液体の種類は問わない。期間は短めに設定。
今回は三日間に設定した。
材料：
固形物が入っているものはどう扱うか?
(コーンスープとかだな)
粉末スープはどうするか？溶かせばOKならふりかけもありか？
カロリー源(タンパク質源？)
カロリーメイト((c)大塚製薬)：200mlで200kcal
牛乳：200mlで140kcal 脂肪分が多いのは問題？
糖分ばかりのコーラ等は却下しないといけない。
酒も本来は却下。しかしルール的にはこれらもOK。
上手く組み込めるか？腕の見せ所だ。
ビタミン源
オレンジジュース、野菜ジュース等
繊維源
ファイブミニ((c)大塚製薬):100mlで7gの繊維。
理論値では4本必要。
これらには糖分が多く含まれているが、飯を食わない
のでカロリー的には問題ないはず。
塩分
ポカリスエット((c)大塚製薬)
アクエリアス((c)コカコーラ)
具の無いスープなど。
塩分の補給が問題だな。(そしてこれがやはりポイントとなる)
大塚製薬なしには実験できないな。ありがとう(c)大塚製薬。
今回使った実験の材料：写真参考
２．実際の実験
一日目（1/11）
朝起きたら昼だった(おい)
仕方なくおもむろにカロリーメイトを飲む。ぐいっ。
なんだ、この空腹感は。
ぐきゅるるる。なりつづける腹。
少し水を飲んで落ち着けた。
あ、そうだ。デジカメ買いに行かないと。
この実験のために買ったカロリーメイトを撮影しないと。
撮影したカロリーメイトの図
そんなわけでデジカメを買いに秋葉原に向かう。
あと、MDも欲しかったので買う。
買い終わって帰ろうと思った時、たまらない空腹感に
襲われた。
ぐきゅるるる。
無理も無い。ほとんど何も食べていないに等しい状態である。
そこで帰りがけに駅の売店で牛乳を買った。
それとこんにゃくゼリードリンク。
ここで気が付く。
こんにゃくゼリードリンクはドリンクなのか？
飲料なのか？液体なのか？
まあゲルは、厳密に言えば固体と液体の中間だが
完全なエラーではない。
ていうか腹減った。もうたまらん。
二息で牛乳を飲み干し、こんにゃくゼリーをずるずると
のんだ。
まあ何とか帰り着き、カロリーメイトを一息で飲み干す。
どうも空腹感の原因はこの行動にあるようだ。
と。トイレに行きたくなった。
まあ生理的現象だ。問題ない。
一時間後、まただ。嫌な予感が襲う。
そしてもう一度。このとき嫌な予感は確信に変わった。
水分の保持が上手くいっていない。
通常人体が一日に必要とする水分は約2リットル。
そのうち尿、汗として1.2リットル必要。
尿は大体人体の浸透圧と等張であるため、尿が
出過ぎると言うことは塩分が不足ということだ。
あわてて近所の店に買出しに行った。
このままではやばい。即死はしないがやばい。
見つけたのは具の無いコーンスープ三本。
そして自販機で具の無いパンプキンスープを入手。
帰って飲む。ひたすら飲む。
なんか落ち着いた。
慌てて計算開始。
通常人体に必要な塩分は、排出される汗と尿の分
1.2リットルに含まれる0.9%で
1.2×0.9=10.8
大体10g前後必要。
ところがこの時点で摂取したナトリウムはたったの3g。
おまけに多量の水分を摂取。これは痛い。
最悪の場合、実験放棄もありえると考えるようになった…。
この時点で体重を計った。63.2kg…。
この日の便はなぜか硬かった。
| この日飲んだ物 | 本数 |
| カロリーメイト | 4本 |
| 牛乳 | 1本 |
| パンプキンスープ | 1本 |
| コーンスープ | 1本 |
| ヨーグルトドリンク | 1本 |
| ファイブミニ | 1本 |
| トマトジュース | 1本 |
二日目（1/12）
再び朝起きると昼だった。
起き掛けのカロリーメイト。
空腹感は先日よりは減った。
この日の作戦はこうだ。塩分摂取を優先。
パンプキンスープ、カロリーメイト、コーンスープを
飲む。それ以外の液体はなるべく摂取を控える。
起き掛けはなかなか気持ち悪い。やはり実験のせいか？
ぐい。
あんまり一気に飲むと空腹感が増すので、徐々に飲む。
徐々に、徐々に。そうすると空腹感は減った。
この日はあんまり動かず、ただ時を過ごしたのだった。
夕方頃排便。結構出たような気がする。
突然肉が食べたくなったりする。
夕食はカロリーメイト二本、コーンスープ、パンプキンスープ。
野菜ジュースも飲んだ。
これくらい飲むと満腹だ。
この時点で体重を計った。61.9kg…。
この日の便は普通。
| この日飲んだ物 | 本数 |
| カロリーメイト | 6本 |
| 牛乳 | 2本 |
| パンプキンスープ | 1本 |
| コーンスープ | 1本 |
| ヨーグルトドリンク | 1本 |
| ファイブミニ | 1本 |
| トマトジュース | 1本 |
三日目（1/13）
また朝起きると昼だった。
もうこの日で最後だ。そう思うと感慨深い気もする。
液体しか飲んで無くても排便はあるのが以外だ。
この日は駅に定期を買いに行く。往復4km歩いて行くわけだが
カロリーメイトを飲んででたにもかかわらず空腹だ。
近所の駅からお台場経由で埼京線に乗ってみた。
どうでもいいことだがこの路線、私には便利だ。
新宿まで直通だってのは大きい。
相互乗り入れは便利だなと納得した。
そのまま終点にまで行ってみた。
そこからふたたび戻ってくる。途中で牛乳と野菜ジュース
を買い、飲んで空腹を癒す。
そんなこんなで帰ってきたわけだが、帰ってから夕食。
夕食って言ってもカロリーメイト。
話は変わるが、クローン病の患者さんは大変だと
納得した。こういう生活をずっと続けているわけだから。
やがてあと3時間ほどになる。
しかし夜のテレビは何でこう食い物ばかりなんだ。
美味そうだ。なんか泣けてくる。
カロリーメイトが3本ほど余ってしまった。予想外だな。
そして12:00、実験終了。
あー腹減った、となるかと思いきやそうはならなかった。
しかし、なんか腹に入れたい。
目の前にカップメンがあった。
気が付いたらお湯を入れていた。美味かった。
実に美味かった。カップメンがあんなに美味いとは…。
| この日飲んだ物 | 本数 |
| カロリーメイト | 4本 |
| 牛乳 | 1本 |
| コーンスープ | 1本 |
| ファイブミニ | 2本 |
| トマトジュース | 2本 |
３．考察
摂取カロリーはどう考えても減ってしまう。
あと摂取炭水化物が、すべて単糖や二糖類なのも気になる。
しかし今回の実験で一番問題だったのは塩分。
幸いカロリーメイトは0.7gの塩分を含むため役に立った。
大塚製薬はいい仕事してます。まったく。
あと、慌てて買いに行ったコーンスープが命をつないだの
かもしれない。
４．結論
大塚製薬はコーンスープ味のカロリーメイトを作って（切実)。